薬剤治療学分野では、さまざまな疾患の発症機序を解明し、
新規治療薬や疾患予防法の開発に役立つ医学・薬学研究を進めていきます。
研究心のある薬剤師が誕生する「場と時」を提供していきたいので、
若い人のエネルギーの注入を待っています。
 

研究成果・実績

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  • Imaizumi T⁠., Kurosaka D.,⁠ Tanaka U., Sakai D⁠., Fukuda⁠ K., San…
  • Matsushita N., Ishida N., Ibi M., Saito M., Sanbe A, Shimojo H, …
  • Inomata Y., Nagasaka S., Miyate K., Goto Y., Hino C., Toukairin…

主な研究内容

  1. 変性タンパク質関連難治療性疾患の薬剤治療研究
    難治性疾患の多くは、正常な立体構造を保てない変性タンパク質がその病態に関わっている。本研究では、この変性タンパク質を原因とする疾患(デスミン心筋症、筋原線維性ミオパシーや神経筋疾患、白内障など)の病態を分子レベル、細胞レベル、動物レベルで検討し、その知見を基に新規治療法の開発を試みている。特に、現在は低分子熱ショックタンパク質(HSP)が関わっている疾患解明および治療法の開発に取り組んでいる。
  2. タンパク質分解システムと心臓疾患
    タンパク質は、生合成された後に幾つかの経路で分解されていくことが知られています。タンパク質生合成システムとタンパク質分解システムは、ある条件で平衡状態となり、常に新たなタンパク質を生合成しながら古いものを消去していくことにより生体組織の品質管理を行っていると思われます。タンパク質分解システムは、1)小さな目印タンパク質であるユビキチンを結合させたのち、プロテオゾームと呼ばれるタンパク質分解酵素群で分解していくユビキチンプロテオゾーム系、2)隔離膜と呼ばれる二重膜で対象を覆った後にタンパク分解酵素を含むリソゾームと融合することにより分解するオートファジー系(自食作用)の2つのシステムが知られています。
    我々の研究室は、遺伝子改変技術を用いて、心臓だけでオートファジー系が活性化しているマウスの作製に成功しました。このマウスでは、心機能が低下し、心筋のストレスマーカーが増大していました。この結果から、オートファジーの過剰な活性化は、心筋細胞障害を引き起こすと考えられます。どうやらタンパク質分解システムは、停止あるいは過剰に活性化されても細胞障害を引き起こすようです。今後は、このマウスを用いて様々な心疾患におけるオートファジー系の関わりを解明していきたいと考えています
  3. 眼科疾患の発症機序の解明と治療薬の探索
    熱ショック転写因子(HSF)は、熱ショックタンパク質(HSP)の発現誘導を制御する転写因子として知られている。HSFファミリーの一つであるHSF1は、水晶体の上皮細胞に存在し、HSPファミリーの一つである α-クリスタリンファミリーの発現誘導を調節し、水晶体の構造の維持や透過性を調節していると考えられている。我々の研究グループでは、HSF1ヘテロ接合体マウス(HSF1-/+)が野性型マウス比較し、紫外線誘発白内障を発症しやすいことを発見している。しかし、その詳細な発症機序は不明である。また、紫外線誘発白内障が治療あるいは予防可能か否かの検討も十分に成されていない。今後は、HSF1ヘテロ接合体マウスを用いて、1) 紫外線誘発白内障の発症機序を詳細に解明し、2)HSPの発現誘導促進薬の白内障発症への効果を検討することにより、紫外線誘発白内障の新規治療法の開発を目指していきます。

担当講義

医療薬学
総合薬物治療演習
看護体験実習

メンバー

教授 三部 篤
博士(薬学)、薬剤師
1995 年東京薬科大学大学院薬学研究科博士後期課程 修了
田辺製薬株式会社 研究員(1995年~1997年)
シンシナティ小児病院 研究員(1997年~2002年)
シンシナティ大 / シンシナティ小児病院 医学部 分子心血管生物学部門 
インストラクター(2002年~2004年)
シンシナティ大 / シンシナティ小児病院 医学部 分子心血管生物学部門 
アシスタントプロフェッサー(2004年~2005年)
国立成育医療センター研究所 薬剤治療研究部 実験薬理室 室長(2005年~2010年)
岩手医科大学薬学部 特任教授(2010年 ~ 2014年)
岩手医科大学薬学部 教授(2014年 ~ )

担当講義、演習
1年生 薬学入門
2年生 機能形態学1
3年生 医療薬学2(科目責任者)、医療薬学4(科目責任者)
4年生 症例・処方解析学(科目責任者)、総合薬物治療演習(科目責任者)、実践衛生化学、
5年生 治療戦略概論、薬離学(自由科目)
6年生  総合講義、総合演習

担当実習 
3年生 看護体験実習(科目責任者)
4年生 薬学実習3(フィジカルアセスメント実習)(科目責任者)

助教 手塚 優
博士(薬学)、 薬剤師
2006 年 帝京大学大学院薬学研究科博士前期課程 修了
2015年 博士取得(薬学)
岩手医科大学医学部付属病院薬剤部(2006年~2007年)
岩手医科大学薬学部 助教(2007年 ~)

担当講義、演習
4年生 総合薬物治療演習、実践衛生化学、

担当実習 
3年生 看護体験実習
4年生 薬学実習III(フィジカルアセスメント実習)