Dr OZくすりのよもやま話(60)

しめくくりのご挨拶

 

このコラムもようやく60回目になりました。そして、いよいよ「しめくくり」のご挨拶の時が来たのですが、なかなかそれができずに新年度が始まってしまいました。遅くなってしまいましたが、少しだけ前回のネタの続きを書かせていただいてから締めくくりをさせてください。

前回、血液検査の結果を聞きにいかなければ、と書きました。いわゆる血液サラサラ、の薬の効果はどうなのかな、というのは気になります。しかし、この薬の効果が血液検査のどの項目に表れるか、というのは難しいところです。この薬の効果と関係する血液サラサラとは、実際には血小板凝集阻害作用です。「血小板凝集」が私たちの体で起こる局面は、切り傷を受けた際、傷口をふさぐ時などです。しかし、原理的には同様でも、脳や心臓の血管がふさがっては困りますので俗にいう血液サラサラにする薬が用いられます。この薬はこういう大事な働きをしてくれますが、一般的な血液検査で、血小板凝集がどの程度阻害されているかを示す項目はありません。

 

一方、コレステロールを下げる薬の方の効果の血液検査結果への反映は歴然で、悪玉コレステロールとよばれるLDL-コレステロールの値が余裕で正常範囲内に入りました。ずっと値が悪かったわけではないのですが、高め安定といった状況でしたので、余裕で正常範囲内に、というのは久々のことのように思います。脳血管障害で入院しましたが、なぜか退院後の摂食量は減っていますし、ラーメン類はもちろん回避し、肉類を少なく、かわりに魚を食べるといったレシピに変わってきたことの効果だとすればうれしい限りです。検査値をご覧になった“かかりつけ”の先生も「この調子で元気に過ごして下さい。」というコメントを下さいました。

このコラムのどこかに書いたと思いますが、私には家系的に、脳血管障害に注意すべき要素があります。しかし、特に夕食については、ついつい周辺のおいしいお店に頼ってしまうために私も脳血管障害に見舞われてしまったということではないか、と思います。

 

血圧降下薬とグレープフルーツジュースによる血圧の薬の効きすぎに始まったこのコラムですが、生涯で初めて入院を経験するという思わぬ出来事についても書くこととなり、入院から約1年後にこのコラムを閉じることになりました。とはいえ、私が地球上から消えてなくなるわけではありません。一旦Dr. OZくすりのよもやま話としてのシリーズは、60回目をもって閉じさせていただきますが、差支えがなければ、コラムに寄稿させていただきたいなあとも思います。「番外編」、でしょうか。これまで平均したら月に1回と2回の間程度の更新でしたが、もし読んでくださった方がいらしたとすれば、本当に有難うございました。


 


 

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