2020年度学位取得 博士(薬学) 附属病院薬剤部 薬剤師(現 薬理学講座情報伝達医学分野 助教)
小原 真美 さん(2期卒業生)
臨床医化学分野

岩手医科大学薬学部2期卒業生の小原真美さんは、岩手医科大学附属病院薬剤部に薬剤師として勤務しながら、岩手医科大学大学院薬学研究科で大学院生として研究を行っていました。

2022年4月からは、岩手医科大学医学部薬理学講座情報伝達医学分野の助教として勤務しています。

①現在の職場を選んだ理由、社会人大学院生となった理由

病院薬剤師を選んだきっかけは、薬剤師の先生からの「資格を取って満足するのではなく、得た知識を患者さんのために活かすことが大切」という言葉です。薬学部6年間で身に付けた知識を十分に活かすことができるのは病院と思い、病院薬剤師を志しました。その中でも岩手医科大学附属病院の薬剤部を希望したのは、地域医療への貢献と岩手の中核をなす病院で最先端の医療に触れることで自分自身も成長したいと考えたからです。
社会人大学院生になったのは、臨床で得られる知識に加えて、より幅広い知識を身に着けたいと考えたからです。学生時代にはなかなか学ぶことができなかった、研究の手法、論文の読解、プレゼンの方法など、研究者としての基本的なことを学びたいと思っています。新しい発見に向かって考えることの楽しさにも魅力を感じています。

②仕事や研究でのやりがい

1番のやりがいは患者さんからの感謝の言葉です。薬剤師は薬剤治療を通じて患者さんと他の医療スタッフとの懸け橋となることもできます。その結果患者さんの治療に貢献できたときには、薬剤師の職能を発揮することができたと実感できます。
研究では、自分自身の手で結果を出せることにやりがいを感じています。自分で考え結果を出していくという作業は、研究だからこそできる経験だと思います。岩手医科大学では、病院で得られた臨床データの分析や医学・歯学・看護学との連携による幅広い視野での研究を行えることにとてもやりがいを感じています。

③これから目指す方向

薬剤師として働いている中で日々感じているのは、ジェネラリストとして幅広く知識を身に着けるとともに、将来的にはスペシャリストとして臨床の現場に立ちたいということです。大学院で身に着けた問題解決能力を教育の現場で伝えていきたいとも考えています。また、大学院博士課程終了後も研究を続けることで、医療の発展に貢献したいと考えています。

④後輩へのメッセージ

薬学部では薬剤師という専門資格を得るために、多くの知識を身に着けることができます。さらに研究者など、幅広い将来の道を自分自身で考え切り開いていくことができます。勉強が辛くて投げ出したくなる時もあるでしょうが、努力し続けることを諦めないでください。目標に向かって努力すれば、自分が思い描いていた結果と違っても必ず得られるものがあります。今できること、やりたいことに全力で取り組んで将来をより良いものにしてください。

2020年1月

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