Dr OZくすりのよもやま話(7)

くすりの効き目と副作用

次のシリーズに移る前に、いまのんでいる血圧を下げる3種の薬(A, B, C)について少し考えてみたくなりました。

くすりがいきなり効きすぎた!のシリーズで、薬Cはこの5年と少しの間にずいぶん効き方や副作用の現れ方が変わってきている、と書きました。だんだんと口が渇くという副作用が強くなってきてしまったので、診察して処方して下さる先生にお願いして、薬Cの量を半分に下げて頂いた、というわけです。薬Cの主な作用(主作用)は、血圧が下がることですし、副作用は主作用以外の作用なので、ここでは口が渇く、が副作用になります。専門的になりますが、薬をのむ量と薬の効き目や副作用の強さには当然関係があって図のようになります。(見やすさ、少し工夫します。)

 

 

グラフの横軸にカプセルの絵が描いてありますが、錠剤でも構いません。縦軸が問題です。効き目や副作用の強さをどう表すか、考えてみると意外に悩みます。効き目の場合は、血圧の下がり具合を数値にして表すしかありません。血圧を下げる薬の量を増やして際限なく血圧が下がることはありません。また、口が渇く副作用も口が渇いて口から炎が出るなどということもありません。従いましてのむ量を増やしても強さは頭打ちになり、最大の作用や副作用を仮に1.0にしました。私に対する薬Cの作用と5年前の副作用と現在の副作用の関係、というか、移り変わりは図のような感じかなあ、と思っています。5年前は2錠のめました。作用はほぼ目的の強さの作用が達成され、副作用の口の渇きも大変軽いです。ところが、現在は2錠のんではたまりません。1錠が精いっぱいで、図のイメージですと効き目も相当落ちてしまいますが、ほかに薬A, Bものんでいますから何とかなっているということかもしれません。もしかしたら、効き目の曲線も5年前より左に移っているのかもしれません。だとすると、現在の効き目はもう少し高いことになります。冷静に、薬学の考え方でグラフを描くとこんな感じかと思います。やっぱりこの5年間で私の体内で何が起こっているのか、とちょっと気になりますね。でもとりあえずは元気に過ごせています。

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