Dr OZくすりのよもやま話(45)

令和4年7月19日

一新された常用薬・・・(2)

7月になってから、更新ができていませんでした。特段、体調が悪いというわけではありません。集中してとりかからないといけないな、ということがそれなりにあり、あっ、今日も更新を失念してしまったけれどももう疲れが出てしまったな、という毎日だったのが正直なところです。

前回、“一新された常用薬“の中の1剤の効き目について、歯ぐきからの出血を根拠にしていました。しかし、この根拠だては誤りかも知れません。歯ぐきからの出血を避けるために、口腔衛生はとても大事です。歯ぐきからの出血というと、いわゆる歯周病との関連を考える必要があります。やはり年齢がいってからよりも前に、歯周病予防が必要では、と思っていたので、定期的な歯周病予防のための口腔内ケアをお願いしています。

もちろん歯磨きは歯周病予防には大事ですが、それでも落としきれない歯石は定期的に除去して頂くことが必要とのことです。どうやら歯周病ケアを相当期間怠っていたことが歯ぐきからの出血の一因だったようです。

さて、常用薬のお話に戻ります。この常用薬が効きにくい可能性があることを、遺伝子の解析から知ることができます。しかし、遺伝子を調べるといっても、実は気楽にできることではありません。遺伝子の塩基配列は、「個人を特定できる情報」にあたるので、生命倫理上、配慮が必要になるからです。自分の遺伝子配列なのだから配列の解読は自由、とはいうわけにはいきません。さて、どうしたものか。少し考えないと名案が浮かんできそうもありません。

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