Dr OZくすりのよもやま話(46)

一新された常用薬・・・(3

令和4年723

前回、遺伝子の塩基配列解析のことに触れ、厳密には自分の遺伝子だからといって勝手に配列を調べることはできないと書きました。そもそもの目的は、新しくのむようになった薬のうち、いわゆる“血液をサラサラにする“ための薬の効き目について知りたかったからです。

一方、歯ぐきからの出血ですが、しばらく口腔ケアを怠っていたことが一因だったと思われます。ですので、歯ぐきから出血することをもって“血液をサラサラにする”ための薬が効いている、などとは到底言えないだろうなあ、と考えなおしました。

今回も何回かにわけて歯科にかかり、歯石除去をして頂きました。それまで、一生懸命に歯磨き、歯ブラシによる歯ぐきのマッサージをして歯周病のセルフケアをしていたつもりでしたが、やはり除去が難しい歯石があります。歯科での歯石除去の際、出血は相当ありました。やはり3か月に1度くらいは、歯周病ケアをお願いしなければいけないな、と改めて思いました。

さて、歯石除去をして頂いたあと、歯磨きのときの出血の程度はどうなるかな、ということを、“血液をサラサラにする薬”の効果とも関連づけて自分自身観察しています。例えば、ハミガキに一生懸命になるあまり、歯ぐきに傷をつけてしまえば出血します。出血の程度が、“血液をサラサラにする薬”をのむようになってからひどくなったかどうか、というのは、薬の効き目と関係しないかな、と思います。この考えはかなり当たりだと思います。だとすれば、遺伝子など調べなくとも私にはこの薬の効果が出るかどうか、見当がつくのでは、と思います。ところが、案に相違して、出血の仕方は以前、歯石除去をして頂いた後と、あまり変わらないように思います。そうなると、薬の効き目をどう判断するか、が問題です。口からのんだあと、薬は全身の血液に入って全身をめぐるのですが、血液の中に薬がどのくらいの濃度で存在するか、を調べるしかないかもしれません。これはこれで大変です。

薬学部のカリキュラムには、こういうことを学ぶ科目もあります。

 

 

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