Dr OZくすりのよもやま話 (33)

くすりの効き方の不思議さ・面白さ・・・(19

令和3年12月31日

早くも令和3年も大晦日になりました。10日ほど前、「転倒に端を発した肩痛」に対して処方していただいた劇薬の規制区分となっている治療薬は相変わらずできるだけ使わないように、と書いていました。ところが、徐々に痛みを感じるようになってきましたどころか、何をするにも少々気になる痛みになってしまいました。おまけに、腕にも痛みが出ています。

消炎鎮痛薬が配合されているテープを試してみなければいられないほどになってきました。

 

もう転倒してから6ヶ月も経ちました。転倒してすぐに一度消炎鎮痛薬が配合されているテープ剤を買っていましたので、それを使ってみました。確かに一旦は治まりますので効果はキッチリ出てくれていると言えます。一方で、肩こりからくる頭痛の軽減のために、治療院にも通っているので、施術をお願いしに行きました。施術も効果はありますが、一気に軽快して完治とはいきません。痛みというのは不思議です。肩の痛みの方が気になっているせいか、この半年、肩こりからくる頭痛に悩む頻度は間違いなく減っています。

 

そうこうしているうちに最低気温が-8℃、あるいはそれ以下になってきた日あたりには、痛みは強くなるばかりでしたし、テープも使い切ったので別の薬が有効成分として配合されているテープを使い始めました。

 

テープの貼り薬も有効成分となっている物質だけが塗られているわけではありません。ある程度は皮膚に粘着する物質が添加物として塗られています。また、有効成分が浸透しなければいけません。そういうことなので、添加物の配合もメーカーのノウハウによります。有効成分が異なるテープをそのまま比較して効果の違いを感じたとしても、それだけをもって「有効成分の効果の違いを実感した」、などと判断することはできません。製品として販売されているだけのことはあり、実際、どちらの剤も貼れば効果を実感できます。それにしても、痛めてから6ヶ月も完治しないというのも困りものです。最初にかかった先生からも、治療院の先生からも異口同音に「治るには時間がかかるよ。」と言われていたので覚悟はしているとはいえ、早く何とかなってほしいものです。

これが2021年末の締めくくりとは情けない限りですが、2022年はいろいろな行動制限が本当になくなる年になってほしいです。このコラムを読んでくださった方がいらっしゃるとすればそのような方々に御礼を申し上げて、2021年の締めくくりとさせていただきます。

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